Sunday, September 01, 2013

M.Lion の Disk Utility は仕様が変わった?

音楽や写真のデータが増えてきたので、4TB の HDD を追加した際の顛末です。

追加した HDD は、Western Digital の WD4011FAEX という HDD。

Mac だったら何も考えなくていいと思って、自分の好みだけで 4TB のものを選んだのですが、まさか Disk Utility でフォーマットが失敗するとは思いませんでした。


どうゆう事かというと、ボリュームを作るとディスク名称もボリューム名と同じになるばかりか、GUID パーテーションにもならなかった模様。

右のキャプチャ (クリックすると大きくなります) で説明すると、ディスク名称は通常、"ディスク容量 + ディスク型式"となるはずなのに、ボリューム名称と同じ Time Machine HD という名称になっていて First Aid と Partition しか処理を選べなくなっています。

ネットを検索してみると、普通はこんな現象になることはないようですが、Apple の Discussions に事例があったので、解決できるかやってみました。


ターミナルから diskutil cs list と打って物理ディスクの情報を見ると、右のような情報が出力されるため、どうやら Discussions の事例と同じ状況の模様です。

Discussions に倣って、Logical Volume Group の UUID を指定した次のコマンドで、誤ったディスクの認識状態を削除できました。
diskutil cs delete UUID

※うちでの例の場合、UUID は 9144D462-E94F-481E... の文字列となります
そして更の状態になったら、パーテーションを 1 Partition で作成し、ボリュームの名前を設定すると、うまく認識してくれました。


どうも、今までは新しいディスクをセットしたら、Disk Utility の Erase 処理でボリューム名を指定していた記憶があるのですが、今回はそれが原因であるようです。

ディスクの搭載ベイに関わらず、新しいディスクをセットして、Partition の処理から一つもしくは複数のボリュームを作成すると、今回のような事にはならない模様。

これが Mountain Lion からの仕様変更なのか、4TB のディスクだからなのかはよくわかりませんが、原因が判明したので良しとしたいと思います。

そしてようやく使えるようになった 4TB の HDD ですが、Xbench で計ってみるとさすがに新しい技術によって高速化されたディスクである事が分かります。

さすがにランダム処理では磁気ヘッドのない SSD には敵いませんが、5年前の HDD と比較すると技術の進歩に驚きを隠せません。

使えるまで手間のかかった分、長く使用していこうと思いました。

Saturday, August 10, 2013

装置内温度について

前回 Macs Fan Control でメモリとか電源とかの温度をあまり上げないような設定をしましたが、少し問題があることが判明しました。

それは、電源ユニットだけはスリープしている間も温度が高くなっているのですが、スリープ解除時のその対応動作について。

右のスリープ解除後の温度推移のスクリーンショットで説明すると、メモリなどのロジック部が休止状態から平常動作に移行するのに伴い通常動作温度へと上昇していくのに対して、電源だけはスリープ時に上昇してしまった温度を即刻下げようと、しばらくの間電源ファンが盛大に回転するという、少し不安を感じさせる動作になってしまいます。

Mac OS X のデフォルト動作では、スリープ解除時に電源が 70℃程度というのは別に慌てるほどではないという考え方からか、ゆったりしたファンの回転で温度制御を行うようですが、ネットで検索される電源故障の事例数を考えると、せめて使用していない状態での内部温度は出来るだけ上昇しないようにしたいところ。

結局、Mac Pro の故障率を人為的に下げる手段としては、Macs Fan Control で通常の内部温度をデフォルトよりも低く抑えるのに加え、「スリープをさせない」、「しばらく使用しない時はシャットダウンする」という運用を併用するのが良さそうです。

私の場合、明示的にスリープを指示するより、一定の未使用時間でスリープさせることが多いため、環境設定でスリープさせないように変更しました。

Saturday, July 20, 2013

またメモリ壊れた...

去年の6月に Hynix のメモリが 2枚壊れて、Transcend のメモリに交換して 12GB 体制としていたのですが、先日 Transcend のメモリも 1枚壊れてしまいました。

1枚壊れるとベアになっているメモリも認識しなくなるので、結構ダメージが大きいんですよね...

うちの Mac Pro のメモリは1年毎に壊れているような気がしますが、そろそろこの規格のメモリも手に入りにくくなってきているので、また故障しないよう今のうちに何かしらの手を打っておかないといけなさそうです。


ネットで調べてみると Mac Pro のメモリ故障はかなり発生率が高いようで、色々考えてみると FB-DIMM 自体が仕様的に高温になることに問題があるように思います。

そこで、Temperature Monitor というソフトで現在の内部温度を確認してみると、アイドル時でメモリモジュールが場所によって 53〜59℃、電源ユニットに至っては 66℃ って... まぁこれじゃあいつ壊れてもおかしくないか...。

ちなみに Mac Pro にサーキュレーターで風を送っても内部温度に変化なし。

また、故障したメモリの温度は測れませんでしたが、故障部位のメモリはさらに高い温度で運用されていた可能性もあったかも。

で、こういう状態を改善しようと、次の二点を実施することにしました。
  1. 内部のほこり清掃によるエアフローの正常化
  2. ファンコントロールをカスタマイズ


掃除は、いつかはやろうと思っていたので今回の故障はいいきっかけになりましたが、さっそく CPU のヒートシンクの汚れに愕然...

こんなにほこりが入っているとは!

構造上、フロントファンから吸気された外気が、CPUヒートシンクを経由してメモリモジュールを冷やし、リアファンで排気されるようになっているので、ここが詰まっていては元も子もありません...。

フロントファン、リアファン、電源と外していき、その都度ブローでプシュプシュ掃除していったのですが、Mac Pro はメモリやディスク、増設カードの交換は本当に簡単にできるようになっているのに対し、その他の部分は Apple 独特の構造で分解組立は結構大変でした。

今回メインボードには手をつけませんでしたが、そこまでやったら確実に 3時間とか 4時間とか掛かってしまいそうです。

Transcend のメモリは永久保証だったのですが、もう何回も保証交換をしてもらっているので iRam 製のメモリにすることにしました。

次に壊れるときは市場に Mac Pro 用のメモリがない なんてこともあり得るため、これは壊れてほしくありません。

内部清掃だけでは片手落ちなので、 常時内部温度を適正化できるよう、Macs Fan Control というソフトでファンの回転速度のカスタマイズも行いました。

具体的にはメモリモジュール1の温度を 52℃以下、電源は 63℃以下に保つよう各ファンが動作するように設定。

かくして、適正と思われる範囲の内部温度にすることが出来ました。

Mac Pro 2008 には全然不満がなく、あと 3年は故障してもパーツ交換で対処していきたいと思っているため、これで故障率が下がってくれればいいのですが...