Monday, January 30, 2012

Intel 510 Series SSD

Mac Pro 2008 にSSD を追加した時の顛末です。長いので4章に分けて記載しました。

-SSD導入-

そろそろ SSD も手を出し易くなってきたため、うちの Mac Pro にも導入することにしました。
導入にあたって、なぜか SSD = Intel というイメージがあったため、将来 Mac を買い替えた場合にスピードアップも狙える 6Gbps 対応の 510シリーズを選択、Mac Pro への実装手段としては、ICY Dock のコンバーターケースを用意しました。

Mac OS 10.7 をインストールし、Time Machine でデータを移行。何事もなく完了しました。

今まで40秒程度だった起動時間が15秒程度に大幅に短縮してくれたので、気を良くして Xbench というベンチマークソフトでディスク性能を測ってみました。

グラフの一番下が SSD の結果です。数値の単位は MB/sec。 うちの Mac Pro で歴代使用したディスクと比較しても相当早いです。

Mac Pro の SATA は 2.0 の規格なので転送速度は最大 3Gbps なのですが、特にシーケンシャルリード(256K) の場合 約228MB/sec で、インターフェースの性能を充分活かせるものであることを確認しました。


-SSD不調-

ただ、週に1度くらいの頻度で SSD のフォーマットが壊れてしまう状況が発生。

すらっと書きましたが、これが発生するとOSが起動しなくなってしまいます。

発生するたび、Snow Leopard をインストールしていたディスクを実装して、Snow Leopard で起動して再インストールをするのですが、3回目に同じエラーが発生した時は原因の究明が必要と思いました。






まず、見るからに怪しいコンバーターケースを疑ってみると案の定、SATA の電源コネクタのピン処理に短絡部分を発見。

SATAの電源の規格を調べてみると
1-3Pin ... +3.3VDC
4-6Pin ... GND
7-9Pin ... +5VDC
10-12Pin ... GND
13-15Pin ... +12VDC
で、短絡しているのは 4-5Pin なので電気回路的には問題なさそうなのですが、製品としての信頼性に欠けるのと、変換回路という故障率を上げるだけの余分なものは排除した方が良さそうだったため ICY Dock のケースの使用はやめることにしました。


-SSD環境整備-

代わりに秋葉館から販売されている SSD Mounter for Mac Pro という変換コネクターを用いないものに変更。

これだと、SSD 自体のコネクタ位置を Mac Pro のメディアベイに合わせるだけなので、壊れる心配はありません。







ついでに、Snow Leopard の Boot Camp で Windows Vista をインストールし、Intel から出ている SSD Toolbox を動作させソフト的メンテナンスを実施。

Superfetch/PreFetch などが最適化されていない状態だったので最適化して、診断用完全スキャンで問題のないことを確認した時はホッとしました。

念のため、Mac OS 10.7 は Disk Utility で完全フォーマットした後に新規インストールを実施。

写真や音楽データ、書類関係は別ドライブで運用しているので、一からインストールし直ししても OS とアプリケーションを入れるだけでいいのですが、それでも Mac OS 10.7 は Flet's でのダウンロードからで、アプリケーションもイメージ化していたので、やってみると1時間程度ですべて完了出来るようになっている現実に、時代の進化を感じました。


-SSDその後-

以上で記載した内容は、昨年末から年始にかけての作業だったのですが、その後は異常ないようです。
おそらく不調だった原因は、SSD Toolbox で設定する項目をやらないで Mac OS をインストールしたためだと思いますが、これ、Windows を別ドライブにインストールしていないと使用することが出来ないので、ちょっと敷居が高いですよね。

また、Mac でも Trim Enabler というソフトで TRIM 機能をオンにすることが出来るのですが、Xbench で確認してもベンチマーク結果に変わりはないようだし、現在は TRIM を機能させた状態で安定して使用できています。以上、SSD 導入の顛末でした。